音楽医学

音楽家のための医学

先日のブログとも重なりますが…音楽をする人や音楽の効果(これは音楽療法の分野ですね)など、音楽(芸術)に関する事柄を科学的に研究しようとする学問を‘Performance Science’といいます。その中でも(という表現が正しいかどうか微妙ですが)、音楽家のための医学的問題に焦点を当てた、‘Musician’s Medicine’というものに目を向けていました。

勿論それはジストニアを発症させたことが大きなきっかけではあります。でもそれ以前から私は腱鞘炎を何度も繰り返していました。「腱鞘炎はピアノを弾いていればなるもの」という今思えば(少し過激な表現かもしれませんが)馬鹿げた考えが染みついていたので、なぜ手を傷めるのか、ということを考えたことがありませんでした。

ジストニアになって、なぜそういう症状が出るのか気になり、そこから神経科学などを勉強し始めましたが、腱鞘炎とジストニアは個人的にはつながっているのだと思うようになりはじめました。ジストニアを分析するとき、いろんな仮説を立てながら分析していきました。長くなるので私の仮説はまたにするとして、この時思ったのが、「腱鞘炎になったときに一旦立ち止まってきちんと考えていれば…」ということでした。

最初に腱鞘炎らしきものになったのが小学生の時、それから中学生でも高校生でも大学生でも、手首が痛いと言っていました。その時に考えていれば、少しでも知識があれば、ジストニアにはならなかったのではないか?と思うのです。ジストニアはなったら死ぬなどという怖い病気ではありませんし、克服して演奏活動に復帰されている方もいらっしゃいますが、ならないに越したことはありません(もちろんそれ以外の症状も演奏者にとってもどかしく辛いのは経験者なので痛いほどわかります)。

音楽家医学をテーマに書かれた日本語の書籍・文献はまだまだ数が限られてはいるのですが、一通り楽器演奏者がなりやすい疾患を上げた書籍があります。

楽器を弾かれる方々には是非、知識として持っていてほしい、そしてもし痛みや不快感といった「シグナル」があれば、少し立ち止まってご自身の身体について考える機会だと思っていただきたいです。

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