もう2週間前のお話になってしまいましたが、NHK「きょうの健康」~思うように体が動かない~シリーズ(?)でジストニアの放送をされていました。お話をされていたのはジストニア治療の権威と言われるお医者様でした。ご紹介が遅すぎて再放送が見れない状態で申し訳ないのですが、、、HPはまだ残っていましたのでこちらをご参照ください。
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1141.html
尚、テキストも販売されています。
放送では、早期に治療すれば治る、という風に仰っていました。
ボトックス治療、手術などで治すことができると仰っていたのですが、患者として(かつ一度復活できた者として)申し上げたいのは、ここで挙げられた治療法をただ受けるだけでは治すことは難しいということです。でも全くお医者様方を批判するつもりはありませんので…。
私は手術は検討にも入れませんでしたので言及できませんが、ボトックスについては、「注射でよくなる」というよりは注射を打って筋肉への信号を麻痺させている間に正しい動き、新しい神経回路を学習させるための時間稼ぎだと思っています。
私のイメージでは、ジストニアになった神経回路は「焦げ付いたフライパン」で、どれだけ焦げを落としてもまた同じように使えば焦げてしまいます。焦げなくさせようと思えば新しく買い替えるしかありません。
それと同じでこの間違って構築された神経回路も新しくしなければ、ボトックスを打とうが局所麻酔を打とうが、何か医学的治療を受けても新しいものは何もダウンロードされておらずまた元通りなので、焦げ付いてしまいます(つまり症状が出る状態)。脳の神経回路はフライパンのように買い替えることはできないので、新しい神経回路、運動方法を構築させるための時間が必要です。そのための時間を与えてくれるのがボトックスなどの麻酔を用いた治療なのではないかと思います。
結局のところ何が言いたいのかというと、音楽家のジストニアについては、受動的に「医学的治療」と言われるものだけを受けていても良くなりはしないと思うので、‘’能動的に治療に取り組む‘’=‘’リハビリ方法を考えて色々試していく(合うのであれば他のものでも構わないのですが、個人的にはリハビリが一番かなと思っています)‘’のが重要ではないかと思います。
私がやったリハビリ方法は参考になるかはわかりませんがまたいつか「演奏会までの道のりシリーズ」で書きたいと思います。(先延ばしになっているのが多くてすみません…)